No.0013



ベートーヴェンの交響曲というのは作曲他、音楽を勉強するものにとって、聖典ともいえるべき楽曲で、音大の楽曲分析の授業などでも必ずといっていいほど取り上げられるものです。

音楽の基本的な構成、和声の使い方、メロディの扱い方。。それら全てにおいてとても勉強になる楽曲なのです。

そして、それを事細かに分析する事はとても大変なのです。
(アレンジをする場合は、分析と同時に、よほどその曲の事を勉強し、きちんと理解しなくては出来るものではありません。これほどのクオリティのアレンジとなればなおさらです)

リストというのはどちらかというとその時代では革新的な曲を書いていた方で、常に新しい自分の道を自分で作り上げて行く。。そんなイメージがありました。

ところが、音楽の教科書とも言えるべきベートーヴェンの交響曲、それも全9曲※1 をピアノ用にアレンジしていた事をこの曲を通してその時知り、常にハデで演奏会をバンバン開き、天才的な才能そのままに新しい楽曲を作っていた。。というリストのイメージがこれでガラリと変わりました。

常に前を見ながらも、しっかりと古い時代の楽曲の勉強をする努力もこれだけしていたからこそ、あれだけのすばらしい楽曲が書けたのだ。。と。
※2

この曲に出会った事で、才能の違いを羨む前に、同じだけの努力をしているか?と例の峰のように自分を見つめなおすきっかけになりました。

というところで音源です。詳しくはコメント欄にて注釈で書いてありますが、思うところがありましたので、直接のリンクはせずに、検索結果のページにリンクしてあります。※3

http://www.youtube.com/results?search_query=Liszt+Beethoven+Symphony+No.+5++op.67+Allegro+con+brio&search_type=&aq=f

とりあえず、上記のリンクは5番(いわゆる「運命」です。のだめのドラマでオープニング他に使われていた7番などの説明は注釈(コメント欄)※4 で)

色々な演奏や音源が出てくるかと思いますので、是非天才リストの影の努力の部分をこの曲で味わいながら聴いてみてください。

※ 注釈は長くなりそうでしたので、コメント欄に書いてあります。

Post a Comment